こんにちは!7ヶ月で4カ国の教育機関を巡る旅をしている、Makiです☺️

 

先日インドのリシケシにあるPankhというスラムの学校にお邪魔させていただきました!

ちなみに動画は私が制作させていただきました。よかったら見てください🧡

こちらの学校はスラムの子どもたちに無料で教育を提供していて、学校は全て寄付で成り立っています。

今までドイツ・スイス・スウェーデンの教育現場を巡ってきましたが、スラムの子どもたちは学ぶ姿勢が違うなと感じます。スラムの子ども達は「ない」ことを知っているからこそ「ある」ことのありがたさも知っているのです。

インドの学校は有料なため、お金のない人のほとんどは学校に行くことができません。Wikipediaの情報によるとその数は国民の約15%になるそうです。

母国語のヒンディー語を読めない親たち

そんな状況の中、Pankhの子どもたちは英語を話し、英語で授業を受けています。実は彼らの親のほとんどは教育を受けておらず、母国語であるヒンディー語を読めない人もいるのです。以前お家のお手伝いさんとお話をしたくて、google翻訳を使ってヒンディー語を見せた時、それが読めずにgoogle翻訳に喋ってもらったこともありました。

もちろんお金持ちの子ども達は高い教育費を払って、教育水準の高い学校に通っています。そんな学校を求めて学校の近くに引越しまでする人もいるそうです。もちろん親は英語を流暢に話し、手にはピカピカに光る腕時計が😳

インドにはそれだけ貧富の差があり、教育の格差があるのです。

外側に幸せを求め、幸せをお金で買おうとするお金持ち

これはインド人の友人から聞いた話ですが、インドにもたくさんの成功者がいます。その中にはPankhのような学校に寄付をしたり、お金がなくて病院に行けない女性のためにお医者さんを呼んでメディカルチェックの機会を提供している人もいれば、自分の内側に幸せを見出せず物や人を通して、幸せをお金で買おうとする人もいるそうです。

もちろんお金持ちになることも、ピカピカの腕時計も大事なことだと思います。それは仕事できちんと成功しているという証拠だし、まずは自分の生活を支えられて初めて他人の支えになれるのだと思います。

貧しさにはキリがない。

以前、友人とPankhにパソコンを寄付できないかと話していた時、「インドにはあの学校よりも貧しい学校はたくさんある」と教えていただきました。その時はそうか~と納得していたのですが、後からだんだんモヤモヤした気持ちが湧いてきました。

ちょっと待てよ?だから何なんだろう…? 学校にいけてない子もいる中で、下を探せばキリがないのです。

もっと貧しい子達がいて、それを探すのに時間を費やすのか、今自分の目の前に今いる子ども達にできることを精一杯やるのが良いのだろうか。何のために自分がこの学校とこのタイミングで出会ったのかを考え直す必要がありました。

教育は祈り。貧困の連鎖を断ち切る次世代教育

インドは発展途上国ということもあり、先生は子どもたちに未来の社会について語ります。ただ何かを教え、テストでいい点を取らせるだけでなく、次の世の中を支える次世代を必死に育てているのです。Pankhにはもう一つ女性支援のためのクラフトストアがあり、そこでは子どもたちがサービスの仕方や、物の売り方を学んでいます。そして経営の才能のある子には次の学校を引っ張っていくための教育も行なっているのです。

というのもPankhの子どもたちは学校を卒業したらすぐに働くことを想定しています。そのため勉強だけではなく、一人一人の得意なことと不得意なことを見極めた上で、アートであったり、ダンスであったりその子の得意なところを伸ばし、将来の職業のことまで考えて育てています。この学校の子ども達は親の数倍はいい仕事につけることは間違いありません。

教育は貧困の連鎖を断ち切ることができるのです。

10年後の未来に住む私たち、日本人

私が学校を訪れた際に、日本についてプレゼンテーションさせていただく機会がありました。その時に先生が「日本はインドよりも10年先の未来を生きている。インドもいずれそうなっていかなければ行けない」という風におっしゃっていたのを強く覚えています。

ただ環境や技術は10年先を行っているかもしれませんが、日本にもまだまだ貧困で苦しんでいる子ども達がたくさんいます。愛情が欲しくて苦しんでいる子達がたくさんいます。

その事実にも目を向けていかなければいけないとこの学校に来て改めて感じました。

デジハリ特待生の私が始める、飢餓救済への第一歩

 先日デザインの授業をこちらの学校でやらせていただきました。といってもillustratorなどがあるわけではなく、”Canva”という無料のデザインツールをおこなってやりました。このリシケシにはデザインをできる人材が中々おらず、もし生徒の中でできる子がいたらすぐにでも雇いたいといってくれる人たちがいるのです。残念なことにCanvaでは仕事になりませんが、デザインの道に興味を持つきっかけになってくれれば嬉しく思います。

こちらが今回作ってくれた作品たち

 また、Premier pro(7日間の無料体験版)を使って映像編集の授業もやらせていただきました。もし映像編集ができればYoutubeに動画をあげて自分たちでお金を稼ぐことが可能ではないかとか、色々と先生達と模索中です。

こちらの動画は生徒さんが編集してくれました! 早速Youtubeチャンネルを作り、動画をアップ♪

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もちろんパソコンの設備も整っているわけではなく、使えるコンピュータは私のを合わせてわずか2台。教えられる子どもの数は限られていますが、今度は自分たちが他の子に使い方を教えると言っている姿を見てたくましく思いました。

ルーターを盗まれネットが使えないPCたち

1台のPCに集まる子どもたち。先生も参加

もちろん無料の映像ソフトもたくさんありますが、実際に彼らが働くことを考えると本物を触らせてあげたいという気持ちになってしまうのです… Adobeめちゃくちゃ高い…😭

私はまだ学生で、寄付できるような大金は稼いでいません。でも、奨学金をいただいて入った大学で学んだ知識なら子どもたちに伝えることができるのです。 誰かが私のことを支えてくれていて、私は大学で教育を受けることができています。その私が今はインドのスラムでその知識を他の誰かに伝えている。そしてその子どもたちが今度は、他の子へと….

この教育の連鎖が飢餓救済への小さな一歩へとなることを願っています。

目の前にいる人との出会いを大切に、自分ができる精一杯のことをやることから初めていこうと思います。

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